Journal

本日の独り言

仕事 2022.02.05

鏡の中の世界

ラパンミュージックの総社ロココ教室でピアノの調律。
ラパン(フランス語でウサギですね)という可愛いネーミングの音楽教室。
主宰の大岩航平さんとはもともと一緒に日本各地で公演を重ねてきた音楽仲間。
そんな彼が地元の岡山・総社でヴァイオリン教室を始めるつもりでいると聞いた時には、正直言ってかなり驚いたのを覚えています。
徐々に生徒さんも増え、ヴァイオリンのみならずピアノ科やフルート科の増設にもともない教室も数か所へと増えるなか、この総社ロココ教室がお目見えしたのは昨年でした。
内装工事の完成間近なころにいちどお邪魔したときには、この白亜の宮殿ぶりにはおったまげました。
いったいこれは誰の趣味なんだろう?と目をパチクリとさせていましたが、3度めくらいには目もだんだんと慣れてきました。
また、おいおい他の写真もアップしていきたいと思いますが、まずはこの写真に違和感を覚えた方はいらっしゃいますでしょうか?
正解の方にはナント「正解です!」の言葉をお贈りしたいと思います。

仕事 2021.10.11

スタインベルクの調律

岡山市東区の政田(まさだ)小学校に1年ぶりにスタインベルクの調律。このところ10月とは思えない程の夏日一歩手前の陽気。
防湿のオールカバーの中でピアノ君グダグダではないかとちょっと心配だったけど、意外や意外!1929年生まれの立派なおじいちゃんではあるが、今どきの若いもんよりピシッとしておいででした。
ベルリン生まれのこのピアノが大修復されて間もないい頃、アメリカの大ピアニストのルース・スレンチェンスカさんがこの学校の生徒と地域の方々のために弾きに来てくださったのでした。
スレンチェンスカさんのお生まれは1925年。彼女にピアノを教えた教師として、ヨゼフ・ホフマン、セルゲイ・ラフマニノフ、アルトゥール・シュナーベル、バックハウス、コルトーらの音楽界の巨星たちの名前がずらり。めまいがしそうなほどですな。それで、なんでも彼女の初リサイタルが4歳だと!(発表会ではないのです)ちょうどその頃このピアノが生まれたのだな。感慨深い。

仕事 2021.09.25

ピアノのアクションの修理(センターピン交換)

センターピンという回転の中心部の細い金属ピンを交換&調整するための道具たち。
センターピンは細かくサイズが分けられていて隣り合った径が0.025mm差。1000分の25ミリメートルとは微妙に思えるけども、これが結構な差。若干太めを選択してから超精密ヤスリ(リーマー)で穴の内側の羊毛のクロスを削ってちょうど良い回転トルクに調整。
先細ペンチはKNIPEX(独🇩🇪)製。びっくりするほど高価だけど全くガタが無いのに滑らかな動き。先端部の独特なローレット加工(滑り止めの為の細かい凹凸の加工)によってとても頼もしい相棒。スプリングを留めるコードも経年劣化で交換が必要。