岡山市東区の政田(まさだ)小学校に1年ぶりにスタインベルクの調律。このところ10月とは思えない程の夏日一歩手前の陽気。
防湿のオールカバーの中でピアノ君グダグダではないかとちょっと心配だったけど、意外や意外!1929年生まれの立派なおじいちゃんではあるが、今どきの若いもんよりピシッとしておいででした。
ベルリン生まれのこのピアノが大修復されて間もないい頃、アメリカの大ピアニストのルース・スレンチェンスカさんがこの学校の生徒と地域の方々のために弾きに来てくださったのでした。
スレンチェンスカさんのお生まれは1925年。彼女にピアノを教えた教師として、ヨゼフ・ホフマン、セルゲイ・ラフマニノフ、アルトゥール・シュナーベル、バックハウス、コルトーらの音楽界の巨星たちの名前がずらり。めまいがしそうなほどですな。それで、なんでも彼女の初リサイタルが4歳だと!(発表会ではないのです)ちょうどその頃このピアノが生まれたのだな。感慨深い。