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本日の独り言

音楽 2022.01.23

異色なモーツァルト ピアノソナタ K.545 ハ長調

“異色な”と書くと普通とテンポの解釈のまるで違うグレン・グールドかな?と思われそうだけどそうではなくて・・・。
こちらはブラジルの超異色音楽集団《UAKTI》(ゥアクチ、ウアクチ、ワクチ)による演奏。
彼らはフルートなどごく限られた楽器以外はほとんど独自に製作しているのだ。
例えば、ガラスで音盤を作ったマリンバや極太の塩ビ管を音階上に並べてスリッパのような(笑)もので口の部分を叩くユーモラスな打楽器。(この曲ではベースを担当)
それに、巨大なひょうたんに針金の弦を張った木の棒をぶっ刺したキテレツな創作楽器。(途中から入って来る二胡のような楽器がそれ)
そんな、見た目の面白そうな色モノ的な集団と思われるかも知れないけど、演奏技術もとても長けているのである。
そして、何より彼らの音楽はとてもインテリジェントに溢れていて僕は愛して止まない。
アメリカの現代音楽の作曲家フィリップ・グラスが彼らの音楽性に惚れ込んで楽曲を提供したといわれる Aguas da Amazonia (組曲) の冒頭の曲は僕自身何回か演奏している。