大国の指導者はこの歌をどう聴くだろうか。
音楽 2022.01.23
“異色な”と書くと普通とテンポの解釈のまるで違うグレン・グールドかな?と思われそうだけどそうではなくて・・・。
こちらはブラジルの超異色音楽集団《UAKTI》(ゥアクチ、ウアクチ、ワクチ)による演奏。
彼らはフルートなどごく限られた楽器以外はほとんど独自に製作しているのだ。
例えば、ガラスで音盤を作ったマリンバや極太の塩ビ管を音階上に並べてスリッパのような(笑)もので口の部分を叩くユーモラスな打楽器。(この曲ではベースを担当)
それに、巨大なひょうたんに針金の弦を張った木の棒をぶっ刺したキテレツな創作楽器。(途中から入って来る二胡のような楽器がそれ)
そんな、見た目の面白そうな色モノ的な集団と思われるかも知れないけど、演奏技術もとても長けているのである。
そして、何より彼らの音楽はとてもインテリジェントに溢れていて僕は愛して止まない。
アメリカの現代音楽の作曲家フィリップ・グラスが彼らの音楽性に惚れ込んで楽曲を提供したといわれる Aguas da Amazonia (組曲) の冒頭の曲は僕自身何回か演奏している。
https://www.youtube.com/watch?v=vQhqikWnQCU
なんとなく知ってはいても、ちゃんと聴いたことがなかった音楽の代表格にヨーデルがある。
独特の♪ヨロレイヨロレイヨロレロヨロレロレーイ♪の面白さにコマーシャルなんかで使われても、
1曲通して聴いてみる機会はなかなかなかったのです。
ところが、たまたま縁あって出会ってしまったのが、このおじさん。
Franz Lang(フランツ・ラング)
ドイツ出身(1930年生まれ)のヨーデル歌手でギターやアコーディオンも弾くという。
バイエルン方言で歌い、なんでも、“ヨーデル王”とか“ヨーデルキング”と言われていたらしい。
民族衣装に身をかためて颯爽と登場する姿が、ほのぼのとカワイイ。それに、帽子のてっぺんで揺れているのは何?(アハハ)
この歌声はたちまちこちらの気分をまるで、バイエルンの青い空に解き放つようだ。
そういえばBMWのエンブレムはバイエルンの青い空と白い雪をイメージしたものだそうですね。
ベンツは黒でもいいと思うけど、BMWの黒って似合わない気がするのはそのせい?
まあ、そんなことはどーでもえーけど、この歌声でウキウキ気分になってくださいな(笑)
これは愉快!コメディアンでもあるピアニストのヴィクター・ボーグさんの80歳記念コンサートの一幕。お祝いのゲストとして招かれたのは天才的なリコーダー奏者のミカラ・ペトリさん。ボーグ爺さんの強烈なボケに顔を赤らめて笑いを必死に堪えながらもいたたまれずにたびたび崩壊。超一流のエンタテインメント!ミカラ・ペトリのコンサートにはいちど行ったことがある。まるで羽が生えたかのような縦横無尽な表現力には舌を巻いた。なんとジャズピアニストのキース・ジャレットのチェンバロでの伴奏でヘンデルとバッハのリコーダーソナタのアルバムをそれぞれ1枚ずつ録音もしていて僕の愛聴盤でもある。